健康診断のたびに「メタボ対策をしましょう」などという言葉を耳にしたり、テレビなどでもダイエットの企画が人気だったり、皆さん一度はちょっと体型を気にしなくちゃいけないかなぁと思ったことがあると思います。
とはいえ、

自分がどれくらい太っているか知りたい
どれくらいやせればいいか知りたい
といった疑問もありますよね。
今回の記事では、太っているかどうかの判定基準や目標設定について解説をします。
この記事を書いているのは、筋トレ歴4年の元体育教師です。
毎日の体重コントロールの経験と身につけた知識に基づいて解説をします。
肥満とは
「太っている」とか「やせている」というのはどういった状態をいうのか?
人の身体は、内臓や筋肉などの「活性組織」とエネルギーを蓄える「脂肪組織」があります。
「肥満」とは、単純に体重が重いということではなく、脂肪組織の量が多くなりすぎている状態のことを言います。
つまり、脂肪組織が多い状態を「太っている」、脂肪組織が少ない状態を「やせている」というわけです。
では、具体的に「肥満」はどう判定するのでしょうか?
肥満の判定基準
「肥満」の判定のしかたは様々ありますが、日本で使われている代表的な判定基準は2つ。
- BMI
- 体脂肪率
です。
BMI
BMIは「Body Mass Index」の頭文字をとったもので、肥満度をあらわす体格指数です。
健康診断では、このBMIを使用して肥満の判定をしていますよね。
BMIの算出式は非常に簡単で
- 体重 ÷ (身長(メートル)×身長(メートル))
例えば、体重70kg、身長170cmの人の場合
- 70÷(1.7×1.7) ⇒ BMI 24.22
という感じです。
で、判定基準は
先ほどの体重70kg、身長170cmの人の場合、BMIが24.22なので普通体重という判定になります。
体脂肪率
体脂肪率は体重に対して脂肪が占める割合のこと、脂肪が多くなればなるほど体脂肪率が高くなります。
体脂肪率の判定基準は
体脂肪率は一般的には体組成計で測ることになります。
体組成計は、微弱な電気を体に流すことで、その抵抗値から体脂肪量を推計しています。
なので、実のところ正確な数値では無いんですね。
体組成計のメーカーが変われば、測定結果が変わるし、測るタイミングが変われば同じメーカーでも結果が変わります。
あくまでも目安にしかならないということを、覚えておきましょう。
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標準体重とは
標準体重とは、BMIが22になる体重のことを言います。
その理由は、
- BMI22のとき、肥満による合併症が最も少ないから
- BMI22のとき、平均余命が最も長いから
統計結果からより健康でいられる可能性が高くなる体重を標準体重としています。
計算方法は、
- 身長(メートル)×身長(メートル)× 22
身長170cmの人であれば、
1.7×1.7×22 ⇒ 63.58kg が標準体重となります。
標準体重と隠れ肥満
標準体重を計算するのに使うBMIですが、体脂肪量を正確に反映しているわけではありません。
BMIは身長と体重から算出するだけなので、身長と体重が同じであれば、筋肉質の人でも脂肪が多い人でも同じ判定になります。
つまり、極端に筋肉が少なくて脂肪量が多い人が標準付近の判定になることがあるということになります。
BMIが標準値あたりにいても、隠れ肥満の可能性があります。
BMI、体脂肪率どちらの数値もみて判断することが望ましいですね。
BMIと体脂肪率と見た目
BMIも体脂肪率も標準体重もすべてが目安に過ぎない。
それは、これくらいの他身長の人はこれくらいの体脂肪率でこれくらいの体重のときに、健康でいられる可能性が高いよっていう指標だから。
「この体重であれば必ず健康です」なんてことはあり得ないから目安なんですね。
でもこの目安があれば、まずはどこを目指して行けばいいかが分かりますよね。
標準体重と標準的な体脂肪率をまずは目指しましょう。
そして、最終的には自分の好みの体型を目指します。
参考に体脂肪率と体型の写真をのせておきますね。
出典:BUILTLEAN
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