アドラー心理学を取り入れてダイエットを成功させる。
アドラー式ダイエット講座の1回目です。
「毎日歩くって決めたのにまたサボっちゃった、やっぱり私は続けられない」
「全然体重が減っていかない。。一緒に始めたあの子はもう5kgも減ったのに。。私はダメだ」
ダイエットを頑張ろうって始めてもなかなかやる気が続かないことはありますよね。
しかし、それは自分で自分の勇気をくじいてしまっているからです。
アドラー式ダイエット講座の第1回目は、自分を勇気づけて「やる気」を続かせるコツを解説します。
ダイエットは「できたこと」に注目すると楽しくなる
ダイエットでも何でもそうですが、「できたこと」や「できていること」に注目するとやる気がでてどんどんと楽しくなります。
ダイエットでいえば、
- 朝食の量を少し減らせた
- 普段よりもお菓子の量を少し減らせた
- 今日は夕食の時おかわりを我慢できた
- 先週は7日のうち2日も散歩に行った
- 今日は久しぶりにジムに行けた
こんな感じで、少しでもいいから「できたこと」に注目します。
考えてみてください。
ダイエットを始める前は、この少しのことができていなかったんですよね。
思うままにご飯を食べ、おやつを食べ、運動をまったくしていなかった生活。
それが、今はできているんですよ。
俄然やる気でてきた!
こう思っていんです。というか、思うべきです。
いやいや、そんな甘いこと言ってたらぜんぜん向上できないじゃん
できていないことを反省して改善させるから結果がだせるんだよね
といった意見もあるかと思います。
もちろん、できなかったことを改善することは大切ですが、そこにばかり注目していてはやる気は無くなるばかりです。
「できなかったこと」に注目することは、自分を否定することになりそこからエネルギーは発生しません。
逆に「できたこと」に注目することは、自分を肯定する行為で、何かをするためのエネルギーは自分を肯定することで発生します。
だから、「できたこと」「できていること」に注目すると、ダイエットを続けるエネルギー(やる気)が出てきて、どんどんと楽しくなってきます。
あなたの行動の95%はできている行動
ちょっと考えてみてください、あなたの行動の95%はできている行動です。
- 朝、時間どおりに起きる
- 歯を磨く
- 会社に行く
- 学校に行く
- 挨拶をする
- ゴミをゴミ箱に捨てる
素晴らしいことです。こんなふうに、毎日している行動の95%は「できている」ことですよね。
なのに、毎日できてている95%のことを当たり前のことと無視して、たった5%のできていないことに注目していたらやる気なんか出るわけないですよね。
僕なら、すぐにやる気なくなっちゃいますよ。
だから、たった5%の「できないこと」に注目しちゃダメです、まずは意識的に「できたこと」「できていること」に注目するようにしましょう。
また、普段から「できていること」に注目する癖をつけることで、ダイエットでの少しできたことに注目する技術を身につけることができます。
そう、これは技術です。なので誰にでもできることなんです。
結果は「ふ~んそうなんだ」程度でとらえる
食事制限も運動もしているのになかなか結果が出ない。
「結果が出ないとやる気がなくなっちゃう。」その気持ちは分かります。
でも、結果はあくまでも結果、「ふ~んそうなんだ」程度でとらえましょう。
って感じでOK!
結果がでると確かにその時はやる気が出て、もっと頑張ろうというエネルギーにもなります。
しかし、結果に注目してしまうと、結果の良し悪しによって一喜一憂することになって、最後は疲れてやる気がなくなってしまいます。
あくまでも、注目すべきは「できたこと」。
できたことに注目できれば、行動そのものが楽しくなってきます。
そうなると、良い結果も悪い結果も楽しめるようになるんです。
良い結果がでれば、「よし!今やってることをもう少し頑張ってみよう!」ってなるし、悪い結果でも、「次はこうすればうまくいくかな?」って行動そのものを楽しめます。
「できなかったこと」に目をつむってはいけない
ここまで、「できたこと」に注目して「できなかったこと」には注目しないと言ってきました。
しかし、「できなかったこと」に目をつむってはいけません。
「できなかったことに注目しない」とは、できなかったことばかりを見てそれにとらわれ過ぎないようにすること。
「できなかったことに目をつむらない」とは、できなかったという事実を受け入れるということ。
そればっかり見ちゃダメ!でも、できなかったという事実は受け入れようねってことですね。
って感じで軽く受け入れる。この、受け入れるということが大切です。
例えば、「できなかったこと」から目を背けてなかったことのようにふるまったとします。それは、自分にウソをつく行為であって、つまりは、自分を否定することになります。
自分で自分を否定することは、とても大きなストレスとなり、やがてやる気が無くなってしまいます。
だから、できなかったことに目をつむらずにしっかりと受け入れることが大切なんです。
- 「できたこと」に注目する
- 「できなかったこと」を軽く受け入れる
この2つができれば、やる気を失うことなく、改善しながら、ダイエットを楽しむことができるようになります。
まとめ
アドラー心理学では、できていないところに注目してダメな自分を責めることを負の注目と言い、できているところに注目して自分を認めることを正の注目と言います。
- 負の注目は、自分の勇気をくじき、心のエネルギーを減らす
- 正の注目は、自分を勇気づけして、心にエネルギーを入れる
心がエネルギーで満たされたとき、つまり勇気で満たされたときに、人は放っておいてもさらに成長を目指します。
できているところに注目して自分を勇気づけることで、ダイエットを更に頑張ろうっていう活力がみなぎり、成功へと歩みを進めることができます。
今回はダイエットに絡めてお話をしましたが、普段の生活のすべてにおいて通じることだと私は思っています。
自分を肯定して、最終的には自分を受容する。
これができると人生がとても楽になり、楽しくなります。
そして、これは考え方のテクニックなので誰にでもできることです。
ぜひ、実践してみてください。
おわり。
参考書籍