こういった疑問ってありますよね。
今回の記事では、肥満の分類とリスクなどについて解説をします。
この記事を書いているのは、筋トレ歴4年の元体育教師です。
常に体重コントロールをしている経験と身につけた知識に基づいて解説をします。
あなたは上半身肥満?それとも下半身肥満?
肥満の分類としては大きく2つに分かれます。
「上半身肥満」と「下半身肥満」です。
とはいえ、身体に脂肪がついているのは同じですよね。
なぜ、わざわざ分類して考える必要があるのでしょうか?
まずは、そこを解説します。
肥満を分類する理由
肥満を分類する一番大切な理由は、
- 型によって肥満に伴っておこる合併症のリスクに違いがあるから
肥満に伴っておこる合併症には、糖尿病や高血圧、高脂血症、痛風といった内分泌代謝異常のほか、ガンや胆石など数多くあります。
肥満度が高いほど合併症が出現する頻度が増えます。
一方、その合併症の出現頻度が体脂肪の分布のしかたによって差があることが分かってきました。
だから、肥満を分類することで合併症のリスクを判断するひとつの指標になるんです。
肥満の分類と区別
肥満のうち、上半身に脂肪が多いと「上半身肥満」、下半身に脂肪が多いと「下半身肥満」と呼びます。
その見た目から、上半身肥満は「りんご型肥満」、下半身肥満は「洋ナシ形肥満」とも呼ばれますね。
で、その区別のしかたですが、もっとも簡単な方法は、ウエスト・ヒップ比の測定です。
ウエスト(へそ周り)のサイズをヒップ(おしり周り)のサイズで割った値が、男性なら1.0よりも大きい場合、女性なら0.8よりも大きい場合に「上半身肥満」と判断します。
例えば、
- ウエスト90cm、ヒップ80cmの男性の場合
90÷80⇒1.13 で 「上半身肥満」の判定
- ウエスト78cm、ヒップ100cmの男性場合
78÷100⇒0.78 で 「下半身肥満」の判定
となります。
あなたはどちらでしたか?
皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満
先ほど確認した「上半身肥満」と「下半身肥満」のうち「上半身肥満」は更に脂肪の付き方によって2つに分類されます。
それが、
- 皮下脂肪型肥満 ・・・ 皮下脂肪が多い
- 内臓脂肪型肥満 ・・・ 腹部の内臓周りに脂肪が蓄積
先ほどの図に追加するとこんな感じ
臨床的に、「内臓脂肪型肥満」のほうが、糖代謝異常や脂質代謝異常を起こしやすく、合併症を伴うリスクが高くなります。
内臓脂肪型肥満の確定診断
内臓脂肪型肥満の確定診断としては、
- 腹部CT検査による判定で、内臓脂肪面積が100㎠以上
となっています。
とはいえ、CT検査をしてまでの診断って中々できないですよね。
なので、簡易的な判断方法としてウエストサイズによる判断があります。
- 男性:85cm以上
- 女性:90cm以上
上記のウエストサイズになると、内臓脂肪型肥満が疑われます。
ダイエットの基本
ダイエットの基本は、「摂取カロリー」と「消費カロリー」のバランスを整えること。
詳しくは、別の記事で解説していますので参考にしてください。
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まとめ
今回の記事のまとめです。
■肥満の分類
- 「上半身肥満(りんご型肥満)」と「下半身肥満(洋ナシ型肥満」
■分類する意味
- 型によって肥満にに伴っておこる合併症のリスクが違うから
■分類の区別
- ウエスト・ヒップ比が、男性「1.0以上」、女性「0.8以上」の場合上半身肥満
■上半身肥満のさらなる分類
- 上半身肥満は「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」に分類される
- 内臓脂肪型肥満は、合併症を出現させるリスクが高い
■内臓脂肪型肥満の確定診断
- CT検査による判定で、内臓脂肪の面積が100㎠以上
■内臓脂肪型肥満の簡易診断
- ウエストサイズが、男性「85cm以上」、女性「90cm以上」
いかがだったでしょうか。
あなたは、上半身肥満でしたか?下半身肥満でしたか?
今回は上半身肥満のほうが、よりリスクが高くなるという内容で解説しましたが、下半身肥満であっても標準体重の人から比べると、合併症のリスクは高くなっています。
やはり、健康に人生をおくろうと考えれば少しでもリスクを減らした方がいいですよね。
今回の記事が、ダイエットのきっかけになれば幸いです。
おわり。