食べることを我慢するとそれもストレスになってまた食べてしまいます
どうすればいいですか?
先日このような相談を頂きました。
なるほど、どうやってもストレスが溜って食べ過ぎの原因になってしまう無限ループに陥っているわけです。
今回はこの無限ループから脱出する方法を解説します。
食べたいから食べていることに気づく
無限ループにハマってしまう理由、その答えはシンプルです。
食べ過ぎがストレスによるものである限りこの無限ループからは脱出できません。
そして、この無限ループから脱出する方法もシンプルです。
素直に食べたいから食べているという自分を認めることが無限ループから抜け出す第一歩になります。
ストレスという原因があって食べるという結果が生まれるのではなく、食べるという目的が先にあって、それに見合う理由をストレスにしているだけなんです。
平たく言うと、あと付けで言い訳をしているだけなんですね。
とはいえ、食べ過ぎてしまったことを後悔して、罪悪感を感じて、ストレスになるという気持ちも分かります。
そういった気持ちをコントロールする方法を次に解説します。
できていないことに注目しない
「食べてはいけないのに食べた」という否定的な見方をするのではなく、「食べたいから食べた」と肯定的に見ることで後悔や罪悪感、ストレスを感じることを軽減できます。
しかし、「食べたい」という気持ちと一緒に「食べる量を減らしたい」という気持ちがあるのも確かですよね。
「食べたいから食べた」も事実ですが、「食べる量を減らしたいのに食べ過ぎちゃった」これも事実です。
どちらも事実なのですが、「食べる量を減らしたいのに食べ過ぎちゃった」のほうばかりに注目してしまうと、できなかった自分を責めることになってそれがストレスになってしまいます。
注目するのではなく「食べる量を減らしたいのに食べ過ぎちゃった、そういうときもあるよね」というぐらいに ただ見て受け入れましょう。
そして、できていないことではなくて、できていることに注目します。
ダイエットしているってことは少なからず、食べる量を制限しているはずです。
「少しでもいいからできていること」そこに注目してください。
- ご飯を一口分少なくすることができた
- おやつの量をいつもよりも少なくすることができた
- おかずを一品減らすことができた
- 家の周りを少し歩くことができた
こういったほんの少しの自分の頑張りを自分で評価してあげることが大切です。
「できたことに注目する」「できなかったことに注目しない」「できなかったことはただ見て受け入れる」これができると食べ過ぎてしまったときの罪悪感やストレスは解消できます。
アドラー心理学を取り入れてダイエットを成功させる。 アドラー式ダイエット講座の1回目です。 「今日もまた食べすぎちゃった」 「毎日歩くって決めたのにまたサボっちゃった、やっぱり私は続けられない」 「[…]
ゆっくりとした変化は確実に習慣化される
ほんの少しの自分の頑張りに注目しながらゆっくりと生活を変化させていくとその生活が確実に習慣化されます。
多くの人はダイエットの目的を「痩せること」としています。
しかし、本来のダイエットの目的は「健康的な生活習慣を身につけること」です。
「痩せること」を目的にした場合は、目標の体重や体型になったらダイエットが終わり、元の太る生活習慣に戻ってしまいます。だから、リバウンドしてしまうんです。
一方、「健康的な生活習慣を身につけること」を目的にした場合は、新しい生活習慣が普通の生活になっているため太ることはありません。
このちょっとした意識の違いは、結果として大きな違いを生みます。
先ほど解説した、「できたことに注目する」「できなかったことには注目しない」は、習慣を無理なく変化させることにつながります。
先日こういったツイートをしました。 [memo] 痩せることに注目してダイエットをすると、痩せたあとに元の生活に戻しちゃうから、体重も元に戻る。 理想の体型を維持できる生活習慣を身につけることに注目すると、その習慣がライフスタイル[…]
まとめ
今回の記事のまとめです。
「食べ過ぎても、食べるのを我慢してもストレスになって、そのストレスが原因でまた食べてしまう」のループを抜け出す方法。
- 食べるのはストレスが原因ではなく、食べたいから食べているだけということに気づく。
- できなかったことに注目しない
- できたことに注目する
- 健康的な食習慣を身につけることを目的にする
おわり。