明日やろうはバカ野郎
「明日は何が起こるかわからない。後で後悔しないために先延ばしせずに今すぐやることが大切だ!」という言葉。
しかし、食べることに関してはそうはいかない。
後悔しないために食べた結果が、後々の後悔へとつながるのだ。
今回は、食べることを先延ばしにするというお話です。
先延ばしにすると食欲は小さくなる

海外でこんな調査結果があります。
- 「今は我慢だ」と意志の力で食欲を我慢するグループ
- 「食べてもいいけど後で食べよう」と食欲を先延ばしするグループ
この2つのグループに対してスイーツをたくさん与えてみた。
その結果、
実際に食べたスイーツの量は、食べることを先延ばししたグループのほうが、意志の力で食欲を我慢するグループよりも50%も少なかったのです。
なぜこのような違いが起こったのか。
我慢をするグループも先延ばしするグループも目の前のスイーツを一旦は食べないという同じ行動をします。
しかし、「今は我慢だ!」とするのは、欲求を無理に抑え込んでいるため反発力が生まれる。
その結果、大きな食欲となってあとで食べ過ぎに走ってしまうのだ。
ダイエットでリバウンドする人は、ちょうどこの状態になっていると考えられる。
一方で、食欲を先延ばしにするグループは、「べつに食べてもいいけど。。」という含みがあります。
例えば、先に書いた通り「明日やろうはバカ野郎」のように、やらなきゃダメなことを先延ばしにすると、やらなきゃダメなことを忘れてしまうことがある。
だから、今できることはすぐにやらなきゃダメなので、明日やろうはバカ野郎なのである。
脳は基本的には「バカ」なのである。やらなきゃダメだと考えていたことも忘れてしまう。
しかし、逆にこの脳のバカさ加減をダイエットに応用できることを証明したのが今回の調査結果なのです。
「食べたい!」と思ったことも、先延ばしにすることで忘れてしまう。
「食べたい!」という欲求も「あとで食べよう」と先延ばしすることで欲求の強さを維持できなくなるのです。
欲求は抑え込むのではなく、先延ばしすることで小さくなり、その結果、理性と欲求のバランスを保って行動できるようになるのである。
食欲を小さくさせるテクニック

食べることを先延ばしして、食欲を小さくさせるテクニックとして、食欲をタスク管理するという方法があります。
簡単にいうと、食べたくなったときに食べたいものをメモに残しておくのです。
メモに残すことが有効な理由
■衝動的、主観的な欲求をタスク化することで
- 時間の経過により理性が働きやすくなる
- 文字にすることで客観性が生まれる
食べたくなったときに食べたいものをメモすることで、本当に食べる必要があるのか、どれくらい食べることが適切なのか、ということを冷静に判断できるようになります。
単に、食欲を先延ばしにするよりも、客観的に見えるようにすることで、より理性を働かせることができるようなり、自分の行動をコントロールできるようになるのです。
衝動的な食への欲求は、時間と客観性でコントロールする。
まとめ
■今回の記事の参考書籍
心理学を活用してメンタルの負担を減らすダイエット実践法を科学的な研究結果や具体的な事例を紹介しながら解説してくれています。
- 明日からときめくダイエット心理学はkindle unlimited
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おわり。
