食べ物をよく噛んで食べると、身体にいいしダイエットや美容効果も期待できます。
とはいえ、
・噛むことで本当にダイエットになるの?
・今更よく噛む習慣を身につけるのって難しくない?
といった疑問もありますよね
今回の記事では、こういった疑問について解説をしていきます。
この記事を書いているのは、筋トレ歴4年の元体育教師です。
毎日の体重管理の経験や身につけた知識に基づいて解説をします。
よく噛んで食べると幸せになります
よく噛んで食べることで身体にどんな効果があるのか?ダイエットや美容にどんな効果があるのかを見ていきましょう。
■咀嚼の効果
- 胃腸の働きが活発になり幸福感がアップする
- 食べすぎを予防して肥満を解消できる
- 口臭を予防して好印象を与えられる
- 口周りの筋肉が鍛えられて笑顔がキレイになる
- 老化を防止して美しさを維持できる
順番に説明していきます。
胃腸の働きが活発になり幸福感がアップする
実は幸福感には心や脳よりも胃腸が一番関係しているんです。
具体的には、「セロトニン」というホルモンがとても重要になります。
体内で、セロトニンが分泌されると人は幸福感を感じることができます。
セロトニンは通称「幸せホルモン」とも呼ばれていますが、このセロトニンを分泌するのが「腸」なんです。

よく噛んで食べると、胃腸の調子がよくなり働きが活発になるメカニズムはこうです。
- よく噛むと食べ物が細かく嚙み砕かれる
- よく噛むことで、消化酵素(アミラーゼ)を含んだ唾液が多く分泌すされる
- 嚙み砕かれた食べ物と唾液が混ざりあって消化されやすい状態になる
- 消化されやすい状態の食べ物が届くため、胃腸の負担が減り効率よく消化吸収される
- 結果、胃腸の調子がよくなり働きが活発になる
同じ食事を、よく噛んで食べるグループとあまり噛まないで食べるグループに分けて実験したところ、よく噛んで食べるグループのほうはセロトニンの分泌量が多くなったという結果が確認されています。
胃腸の調子を整え、セロトニンの分泌を増やして幸せになりましょう。
食べすぎを予防して肥満を解消できる
よく噛むことで、食べすぎを予防して肥満を解消することができます。
これが、よく噛むことによるダイエットの効果ですね。
やってみると分かりますが、よく噛んで食べると食べ終わるまでに結構時間がかかります。
1人前の定食を食べるのに20分くらいは余裕でかかります。
食べ始めて20分くらい経つと、満腹中枢が働いて満腹感を得ることができ、食べすぎを予防することができます。
だから、よく噛むことで肥満を解消することにつながるんです。
早食いの人は、満腹中枢が働く前にたくさんの量を食べてしまうから、結果食べすぎとなり太ってしまいます。
また、よく噛むことで「食事誘発性熱産生」が増えます。
「食事誘発性熱産生」は食べて消化吸収するのに使うエネルギーのことで、よく噛んで食べるだけで、1年間に脂肪2kg分ほど(16,000kcalほど)の消費エネルギーの増加が見込めるとの実験結果があります。

口臭を予防して好印象を与えられる
よく噛むことで、唾液の分泌が促されますが、この唾液には抗菌作用もあります。
唾液の抗菌作用によって、口の中の清掃効果が高くなって、口内菌が正常な状態に保たれてその結果として口臭の予防につながります。

このギャップは致命的です。
また、口臭って自分では気づきにくいからたちが悪いですよね。
ほかの口臭ケアも必要でしょうが、口内環境を整えて口臭の原因を断ち切りましょう。
胃腸の調子がよくなることも、もちろん口臭予防につながってますよ。
口周りの筋肉が鍛えられて笑顔がキレイになる
ひと口30回噛んで食事をしてみてください。
初めのうちは、めっちゃ顎がつかれます。
それだけ、あごや口元の筋肉を使っているということ。
よく噛んで食べるということは、口元にある表情筋を鍛える筋トレをしているのと一緒。
表情筋を鍛えると、表情が豊かになり、表情のメリハリもでてすべての表情がキレイになります。

あと、よく噛むと二重あごや頬のたるみの防止にもなるよ
老化を防止して美しさを維持できる
唾液に含まれる「ペルオキシダーゼ」という物質には、活性酸素を抑える働きがあるため、老化を防止することができます。
よく噛むことで、唾液の分泌が増えてペルオキシダーゼの分泌も増やすことができます。
また、ペルオキシダーゼには発がん性物質の発がん作用を抑える働きもあるため、がん予防にも効果があると言われています。
よく噛んで食べることによるダイエットや美容効果でキレイになって、老化防止効果でいつまでもその美しさを維持しましょう。
よく噛む習慣をつくる工夫

でもそれを実践して習慣化するのは自信がないよ
ここでは、よく噛む習慣をつくる工夫を少し紹介しますね。
- よく噛まなければ飲み込めない食材を使う
- 食材を少し大きめに切る
- 一口ごとに箸をおく
よく噛まなければ飲み込めない食材を使う
まずは、噛まなければいけない状況を作り出して嫌でも噛むようにします。
具体的には下のような食材を増やしてみましょう。
- こんにゃく
- ナッツ
- イカやタコ
- わかめ
- もやし
- れんこん
- きのこ
少し硬めの食材や、噛み切りにくい食材などを探してみましょう。
肉などは、高級な柔らかいものではなく、少し筋のあるあるものを使うだけで噛む回数がとても増えますよ。
食材を少し大きめに切る
食材を少し大きめに切るだけでも、噛む回数を増やせます。
きゅうりの輪切りを乱切りにしたり、炒め物の肉もブロック状のものを使ったりすると噛みごたえがでますよね。
一口ごとに箸をおく
一口ごとに箸をおきます。
けっこう使えるテクニックですよ。
箸を持っているとどうしても次から次に食べ物を口に運んでしまいますが、一口ごとに箸をおくだけで、口にある食べ物に集中して食事ができるようになります。
口にある食べのに集中すると、しっかりと味わいながら食べることにもなって、やってみると分かりますが、今まで以上に味を楽しむことができるようになります。
まとめ
今回の記事のまとめです。
- よく噛んで食べるとダイエットにもなります
■咀嚼の効果
・胃腸の働きが活発になり幸福感がアップする
・食べすぎを予防して肥満を解消できる
・口臭を予防して好印象を与えられる
・口周りの筋肉が鍛えられて笑顔がキレイになる
・老化を防止して美しさを維持できる - よく噛む習慣をつくる工夫
・よく噛まなければ飲み込めない食材を使う
・食材を少し大きめに切る
・一口ごとに箸をおく
いかがだったでしょうか。
昔からよく噛んで食べましょうということは言われ続けてきましたよね。
でも実際には、多くの人があまり噛まずに食べているのではないでしょうか。
「よく噛んで食べる」たったこれだけで、身体にもいい効果があるし、ダイエットにもなります。
何よりも、今まで以上に美味しく食事を頂くことができるようになります。
そして、幸せになれる。
よく噛んで食べましょう!
おわり。