ダイエットは食事が9割。
とはいえ、食事制限だけでダイエットを続けるとリバウンドが起こる可能性が高くなります。
今回記事では、食事制限だけのダイエットで起こるリバウンドのしくみについて解説します。
食事制限だけのダイエットはリバウンドの危険性が高い
ダイエットで体重を減らすには、摂取エネルギーよりも消費エネルギーが上回るようにしなければいけない。
最も手軽で多くの人がしているのが、摂取エネルギーを減らす「食べないで痩せる方法」です。
ダイエットは食事が9割と言われていますが、極端に摂取エネルギーが減ると、身体が飢餓状態に陥ったと判断して「省エネモード」に切り替わり、この飢餓状態を乗り越えようとします。
この結果、体重は減っても脂肪が多い隠れ肥満になってしまいます。
食事制限だけでダイエットを続けていると脂肪も減ります。しかし、同様に筋肉も減っていくことになります。
消費エネルギーの内訳は大きく3つ。
- 「基礎代謝」
- 「活動代謝」
- 「食事誘発性熱産生」
「基礎代謝」は呼吸や体温調節など生命維持にかかわり安静にしていても消費するエネルギーのこと。
「活動代謝」は身体を動かすことで消費するエネルギーのこと。
「食事誘発性熱産生」は食事を摂取して消化することで消費するエネルギーのこと。
一般的に全体の消費エネルギーに占めるそれぞれの割合は、「基礎代謝」が60〜70%、「活動代謝」が15〜30%、「食事誘発性熱産生」が5〜10%です。
筋肉はエネルギー消費の大半を担う「基礎代謝」に深くかかわっていて、筋肉が増えれば基礎代謝量も増えるし、筋肉が減少すれば基礎代謝量も減少します。
先ほども話しましたが、厳しい食事制限を続けると身体が飢餓状態に陥ったと判断して「省エネモード」に切り替わります。
「省エネモード」に切り替わった身体は、筋肉を減らして消費エネルギーを減少させます。
筋肉が減少し、消費エネルギーが減少すると食事制限を続けていても体重が減らなくなり、その状態で食事制限を続ける気力もなくなりやがて元の食生活に戻ってしまいます。
食生活は元と同じであっても、身体は筋肉が減って元よりも消費エネルギーが少なくなっていて、消費エネルギーが減少した分、ダイエット前よりも太る「リバウンド」が起こります。
これが「リバウンド」が起こるメカニズムです。