体格をあらわす指標としてBMIやFFMIがあります。BMIは健康診断のときに用いられるので知っている人も多いと思いますが、FFMIは知らない人が多い指標なのではないでしょうか?
FFMIは筋トレをしているうえで筋肉量のひとつの指標になるため知っておいて損はないと思います。
今回の記事では「BMI」と「FFMI」について簡単に解説していこうと思います。
説明の前に早速ですが、自分の「FFMI」を計算してみましょう。
FFMIは体脂肪を取り除いた体格指数

FFMIは「Fat Free Mass Index」の頭文字をとったもので、「除脂肪体重指数」と呼ばれ身長に対して除脂肪体重がどれくらいあるかをはかる指数になります。
体重から脂肪量を取り除いているので残るのは大きく「骨」「内臓」「筋肉」です。骨と内臓は人によりそれほど大きな差がなく筋肉の量で値が変わってくるので「マッチョ指数」とも呼ばれます。
計算式は「体重kg ×(1-体脂肪率)÷(身長m×身長m)」で求めます。例えば「体重60kg 体脂肪率15% 身長165cm(1.65m)」の人の場合は「 60 ×(1-0.15)÷(1.65×1.65)」⇒「60 × 0.85 ÷ 2.7225」⇒「18.73」となります。
FFMI「18.73」は一般的な筋肉量であるとされます。
仮にこの人がバリバリに筋トレを頑張って体脂肪率はそのままで筋肉量を10kg増やしたとします。するとFFMIは「21.85」となります。「21.85」は評価としては筋肉量が多い(筋トレ初級~中級レベル)となります。
このように筋肉の量の増減により値が変わるため、身体を鍛えている人の体格をあらわすことのできる指標と言えます。
ただし、このFFMIでは脂肪量を取り除いているため筋肉量が同じなら脂肪が多かろうが少なかろうが同じ結果でることになります。適正な脂肪量はFFMIと合わせて体脂肪率もみながら総合的に判断する必要があります。
【FFMIの評価】
| ~18未満 | 筋肉量が少ない |
| 18以上~20未満 | 筋肉量が一般的 |
| 20以上~22未満 | 筋肉量が多い (筋トレ初級~中級レベル) |
| 22以上~25未満 | 筋肉量が非常に多い (筋トレ上級レベル) |
FFMI25以上は通常ではなかなかつかない筋肉量となります。
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BMIは肥満度をみる体格指数

最近は健康診断の時に身長と体重からBMIを算出して肥満度を確認することが多くなってきました。このBMIというのは「Body Mass Index」の頭文字をとったもので、身長に対して体重がどれくらいあるかということをはかる数値です。
計算式は「 体重kg ÷(身長m × 身長m)」で求めます。例えば「体重60kg 身長165cm(1.65m)」の人の場合は「60÷(1.65×1.65)」⇒「60÷2.7225」⇒「22.04」で BMI「22.04」となります。BMI 18.5~24.9までは普通体重とされるためこの人は標準値だということになります。
仮にこの人が、食っちゃ寝生活を続けて10kg太ったとします。そうするとBMIは「25.71」となります。BMI 25~29.9は肥満度1とされているのでこの人は軽度の肥満だということになります。
しかしこの人がバリバリに筋トレを頑張って筋肉量を10kg増やしたとします。その場合でもBMIは「25.71」となりますのでやはり軽度の肥満という結果になります。
おかしいですよね、しかしBMIは単純に体重と身長からはじき出す指標なのでその体重が筋肉なのか脂肪なのかは関係ありません。BMIは運動不足による体脂肪増加の肥満度に対しては有効な指標になりますが、アスリートなどの身体を鍛えている人に対しては不向きな指標となります。
【BMIの評価】
| 18.5未満 | 標準体重以下 |
| 18.5以上~25.0未満 | 標準体重 |
| 25.0以上~30.0未満 | 肥満度1 |
| 30.0以上~35.0未満 | 肥満度2 |
| 35.0以上~40.0未満 | 肥満度3 |
| 40.0以上 | 肥満度4 |
これらの指標はあくまでも目安の値になりますのでこれらにとらわれ過ぎないようにしましょう。ただし、うまく活用すれば目標の明確化につなげることもできます。
上手に活用して有効な筋トレライフを楽しんでください。