自宅にパワーラックを設置してホームジムを作ろうと考えている人
床が抜けたらどうしよう・・・
床の補強はどうすればいいんだろう?
といった疑問があるかと思います。
今回の記事では実際に私がおこなった床補強とその補強をおこなった理由を解説します。
私のホームジムの床補強
私が実際におこなった床補強は、
- 2層目:EVA素材のジョイントマット
- 1層目:安価なジョイントマット
一般的には1層目と2層目の間にコンパネをはさむ3重構造が主流ですが、次の理由で2重構造にしました。
ジョイントマットを敷く様子は下の動画でご覧いただけます。
2重構造にした理由
2重構造にした理由は次の6点
- 建築基準法の積載荷重
- 扱う重量
- 設置する家の構造
- パワーラックの仕様
- ベンチの仕様
- ウェイトの扱い方
建築基準法の積載荷重
まず家の強度ってどれくらいあるの?ってところをおさえました。
建築基準法で床の耐荷重は「1800N/㎡」となっています。
つまり、1㎡あたり180kg以上耐えられる強度にしましょうという決まりがあります。
床の補強をしない状態で、1㎡あたり180kgまでなら問題なしということですね。
扱う重量
先ほどの床の強度を踏まえたうえで、実際に扱う重量はどれくらいか? BIG3種目で考えてみる。
ベンチプレスはMAX95kgを挙げたことがあり、これから鍛えて100kgまでは挙げたいと思っている。
スクワットも100kgまでは挙げたい。
デッドリフトは腰に不安があるので基本やらない。やってもハーフで100kgまでが限界。
現在の自分の体重が63kg、過去一番重かった時でも68kg。
扱うウェイトと自分の体重を合わせても170kg以下なので床補強なしでも問題なし。
パワーラックの仕様
設置するパワーラックは、単管パイプで自作したものです。
次の写真のように荷重は4本の足で支える仕様となっていて、それぞれの足は1メートル以上離れています。
パワーラックの重さは約60kg。
扱うウェイトは100kg。
あわせて160kgを4本の足で支えているので、1本あたり40kgです。
体重40kgの人が4人、1メートル以上離れた位置でそれぞれ片足で立っているのと同じです。
まったく問題ないですよね。
扱うウェイトが200kgになってもパワーラックの足1本にかかる荷重は65kgです。
ベンチの仕様
ベンチプレスで使用するベンチの仕様は、写真のように青丸の組みと赤丸の組みそれぞれで重量を支える仕様になっています。
体重70kgの人がベンチプレスで100kgのウェイトを扱ったとするとそれぞれの組で85kgづつを支えることになります。
ベンチプレスをするということは、85kgの体重の人が2人、それぞれ1メートル離れた位置でスクワットするようなものです。
これも問題ないですよね。
ウェイトの扱い方
床引きのデッドリフトはしない。つまり、勢いよく床にウェイトを落とすことがない。
ハーフのデッドリフトをすることがあるが、勢いよくセーフティーバーにウェイトを下ろすことは無い。
ベンチプレスを行う際に、ラックに勢いよくウェイトを戻したりしない。
ダンベルを扱う際も勢いよく床にダンベルを下ろしたりしない。
つまり、瞬間的な荷重が大きくならない。
以上こういった理由からジョイントマット2重構造の床補強にしました。
ぶっちゃけ、補強というよりは床の保護と防音をすることと、足元のグリップを良くして安全にトレーニングができるようにすることが目的になっています。
私の場合は、今回紹介した方法で十分かと考えました。
しかし、どのような重量を扱うか、どのようなトレーニングのしかたをするかによって補強の要否や方法が変わってきます。
ひとつの例として参考になれば幸いです。
おわり。