筋トレ中の頭痛に悩まされている人は少なからずおられると思います。
筋トレ中の頭痛は「労作性頭痛」と呼ばれるものである可能性があります。
今回の記事では労作性頭痛が出たときの対処法についてお話をいたします。
労作性頭痛とは
運動中や運動後など身体を動かすことがきっかけとなり発生する頭痛を労作性頭痛といいます。
運動を中止すれば治まる人もいれば数日間頭痛が続く人もいますし、吐き気を伴う場合もあります。
痛みの部位もこめかみなど一部が痛む場合や頭全体が痛む場合など症状の現れかたも様々です。
発生の詳しいメカニズムは明らかになっていませんが、発生のきっかけになると考えられている原因を次に説明します。
労作性頭痛の原因
- 急激な高負荷運動
- 首から背中にかけての筋肉の緊張
- 酸欠
- 水分不足
以上がきっかけになり発生することが多いとされています。
この原因を潰しこむことで、発生の抑制や症状の改善を期待することができます。
労作性頭痛の対処法
十分なウォーミングアップ
静的ストレッチで全身の筋肉をほぐし、動的ウォームアップで身体を温めて循環器系に対して運動の準備をさせましょう。
ウォーミングアップはゆっくりと30分以上の時間をかけておこないます。
特に首、肩、背中のあたりはしっかりとほぐしましょう。
【参考】肩甲骨周りのストレッチ
【参考】動的ウォームアップ
呼吸を止めない
トレーニング中に呼吸を止めないように意識しましょう。
特に重い負荷を持ち上げるときは呼吸を止めて息んでしまいがちになりますが、重い負荷の場合もしっかりと呼吸をしながら運動をおこないます。
力を入れるときに呼吸をすることが難しいという方もいるかもしれませんが、軽い負荷から徐々に呼吸を止めないトレーニングをしてください。
慣れれば重い負荷のときも呼吸を止めずに行えるようになります。
定期的に深い呼吸をおこなう
強い力を発揮するときには一時的に細胞中の酸素が不足してしまいます。不足した酸素を確実に補給するためにセット間などインターバル時に必ず深呼吸を行うようにしましょう。
深呼吸のコツは息を吸うことよりも吐くことを強く意識することです。肺の中の空気をいったん吐き切ることで多くの新鮮な空気を取り込み多くの酸素を吸収することができます。
「フ~~~~~~~っとしっかりと息を吐き切る」これが深呼吸のコツです。
水分補給をおこなう
こまめな水分補給をおこないましょう。熱中症対策と同じようにのどが渇く前に水分補給をおこなうように心がけてください。
また、補給するドリンクには糖質を含ませることが大切です。筋収縮のエネルギー源は糖質ですので、トレーニング中のエネルギー補給も含めて水分補給をおこなうようにしましょう。
労作性頭痛でお悩みの方は以上の4つの対処法を試してみてください。
それでも改善しないときや、そもそも症状が重い場合は迷わず専門医に相談されることをお勧めします。