
「発表やスピーチで、声が震えたり、うまく言葉が出てこなかったりする…」
そんな「あがり症」の悩みを抱えていませんか?
大勢の前で話す機会が増える現代、あがり症は多くの人にとって切実な問題ですよね
でも、大丈夫! 実は、アドラー心理学の考え方を取り入れることで、あがり症を克服し、自信を持って人前に立てるようになる可能性があるんです。
この記事では、
- アドラー心理学の基本的な考え方
- あがり症をアドラー心理学の「目的論」で捉え直す方法
- あがり症克服のための具体的なステップ
を、初心者の方にも分かりやすく、具体例を交えながらご紹介します。
一緒に、ドキドキをワクワクに変えるヒントを見つけていきましょう!
まず知っておきたい!アドラー心理学ってどんなもの?
アドラー心理学は、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが提唱した心理学です。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、基本的な考え方はとってもシンプル!
- 目的論(テレオロジー): 人の行動には必ず「目的」があると考えます。「過去の原因」ではなく「未来の目的」に目を向けるのが特徴です。
- 自己決定性: 自分の人生は、環境や過去の出来事によって決まるのではなく、自分で選択できると考えます。
- 劣等感: 劣等感は誰にでもある自然な感情であり、成長へのバネになると捉えます。
- 共同体感覚: 人は社会的な存在であり、他者と協力し、貢献することで幸福を感じられると考えます。
特に重要なのが「目的論」です。
従来の考え方(原因論)では、「過去に失敗したから、また失敗するかも…」と原因を探しがちですが、アドラー心理学では「あがり症であることによって、どんな目的を果たそうとしているのか?」と考えます。
あなたのあがり症の「目的」は何だろう?
「え?あがり症に目的があるなんて…」と驚かれたかもしれませんね。
でも、アドラー心理学の「目的論」で考えると、あがり症の症状にも、無意識のうちに達成しようとしている「目的」が隠れている場合があります。
例えば、こんな目的が考えられます。
- 失敗したときの言い訳にしたい: 「あがり症だから、うまくできなくても仕方ない」と自分や周りを納得させたい。
- 注目や責任から逃れたい: 人前に立つことによるプレッシャーや、失敗したときの批判を避けたい。
- 周りに心配してもらいたい・かまってもらいたい: あがり症の症状を見せることで、他者の注意や同情を引きたい。
もちろん、これらは無意識の目的であり、本人が望んでいるわけではありません。
しかし、「もしかしたら、自分にもこんな目的があるのかも?」と気づくことが、克服への第一歩になります
アドラー心理学で実践!あがり症克服への4ステップ
では、具体的にどうすればアドラー心理学の考え方を活かして、あがり症を克服できるのでしょうか?
ここでは、4つのステップに分けてご紹介します。
ステップ1:自分の「目的」に正直に向き合ってみる
まずは、自分がどんな時にあがり症の症状が出るのか、その時どんなことを考えているのかを、正直に書き出してみましょう。そして、先ほど挙げたような「目的」が自分にも当てはまらないか、静かに考えてみてください。
- 「あがり症でいることで、自分は何を避けようとしているんだろう?」
- 「もしあがり症じゃなかったら、どんなことに挑戦できるだろう?」
このように自問自答することで、無意識の「目的」に気づきやすくなります。
ステップ2:「これは自分の課題?」と線引きする
アドラー心理学では「課題の分離」という考え方を大切にします。
これは、自分の課題と他者の課題を明確に区別することです。
あがり症の場合で考えてみましょう。
- 自分の課題: 発表に向けてしっかり準備する、落ち着いて話す努力をする、伝えたい内容を整理する
- 他者の課題: 発表を聞いてどう思うか、どう評価するか、自分のことを好きか嫌いか
多くの人は、他者の課題である「評価」を気にしすぎて、自分の課題に集中できなくなってしまいます。
「変に思われたらどうしよう…」「笑われたら嫌だな…」といった不安は、他者の課題に踏み込んでいる証拠です。
「自分のやるべきことに集中しよう!他人がどう思うかは、その人の課題だ」と割り切ることで、余計なプレッシャーから解放されます。
ステップ3:ダメな自分もOK!と「勇気づけ」する
完璧を目指しすぎると、失敗への恐れが強くなり、あがり症につながることがあります。
アドラー心理学では、完璧ではない自分、失敗する自分を受け入れ、「勇気づけ」を行うことを重視します。
- 失敗しても大丈夫と自分に言い聞かせる: 「うまく話せなくても、伝えようと努力した自分はえらい!」
- 小さな成功体験を積み重ねる: 「今日は声が震えなかった」「最後まで資料を読み上げられた」など、できたことに目を向けて自分を褒める。
- 「貢献感」を持つ: 「自分の発表が、誰か一人でも役に立ったかもしれない」と考えることで、自己肯定感が高まります。
他人からの評価ではなく、自分で自分を勇気づけることが大切です
ステップ4:周りは「仲間」!「共同体感覚」を育む
人前に立つとき、周りの人を「評価する敵」のように感じてしまうと、緊張は高まります。アドラー心理学では、周りの人を「仲間」と捉え、自分はその共同体の一員であると感じる「共同体感覚」を育むことを目指します。
- 他者への関心を持つ: 発表会などでは、他の人の発表を真剣に聞き、良い点を見つけてみましょう。
- 協力・貢献を意識する: グループワークなどで、積極的に自分の役割を果たし、チームに貢献する。
- 「ありがとう」を伝える・受け取る: 感謝の気持ちを伝えたり、受け取ったりすることで、他者とのつながりを感じられます。
周りの人を「仲間」だと感じられるようになると、「失敗しても大丈夫」「助け合える」という安心感が生まれ、あがり症の改善につながっていくでしょう
まとめ:アドラー心理学で、あなたも変われる!
今回は、アドラー心理学の考え方を取り入れて、あがり症を克服するためのヒントをご紹介しました。
- あがり症には「目的」があるかもしれないと考える(目的論)
- 他者の評価ではなく、自分の課題に集中する(課題の分離)
- 完璧じゃなくても大丈夫と自分を認める(勇気づけ)
- 周りの人を「仲間」と感じる(共同体感覚)
これらの考え方を意識し、少しずつ実践していくことで、人前で話すことへの苦手意識が和らぎ、自信を持って自分を表現できるようになるはずです。
焦らず、自分のペースで大丈夫。アドラー心理学は、きっとあなたの背中をそっと押してくれますよ援しています!