
上司との沈黙が気まずい。。
取引先との商談が盛り上がらない。。
こういった悩みが全部解決する。
今回の記事では、五百田達成著「超雑談力」を要約します。
本書の基本情報
- 書名:超雑談力 ー人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築けるー
- 著者:五百田達成(いおたたつなり)
- 初版:2019年12月25日
- 出版:㈱ディスカヴァー・トゥエンティワン
著者のプロフィール
米国CCE, Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー
「コミュニケーション×心理」を軸に恋愛や結婚、ジェンダーや言葉について執筆。「察しない男 説明しない女」「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち」「話し方で損する人 得する人」「超雑談力」はシリーズ80万部を突破。
出典:amazon
雑談の基本ルール
雑談って簡単そうでめっちゃ難しくないですか?
相手が仲のいい人ならいいですが、初対面の人、上司や取引先の偉い人、義理の両親、ママ友・パパ友など、微妙な関係の人となんとなく話さなければいけない状況。
これこそが多くの人が苦手とする「雑談」ですよね。
では、なぜ雑談が難しいのか?
著者曰く、「雑談は、普通の会話とは、まったく違う」から。
普通の会話とは以下の2つがあります。
- 友達や仲のいい人との、気を使わない、楽しいおしゃべり
- 仕事の場面で、きちんと話す、大人としての会話
しかし、雑談はこのどちらでもない「第3の会話」であると、だから雑談は難しいのだといいます。
そして、雑談には雑談に適した話し方、聞き方のルールがあります。
では、さっそく解説していきましょう。
話し方のルール
まず、話し方のルールには次の2つがあります。
- ただ会話のラリーを続ける
- エピソードや体験に気持ちをセットする
それぞれ説明しますね。
ただ会話のラリーを続ける
雑談というとどうしてもおもしろい話をしなけりゃいけないなと思ってしまいますよね。
しかし、そんな事なありません。
雑談で大切なことは、おもしろい話をすることよりも、いかに会話のラリーを続けられるかです。
微妙な関係の人との会話「雑談」の目的はズバリ「人間関係の構築」にあります。
つまり、会話を通じてお互いの警戒心を解き、スムーズで円滑な関係にシフトするのが目的です。
内容のおもしろさよりも、いかに相手と長く話せたか、くだらない話でいいのでたくさんの話ができれば、その人と仲良くなれたと人は感じるものです。
だから、無理におもしろい話をする必要なないし「結論」や「オチ」は不要です。
エピソードや体験に気持ちをセットする
会話のきっかけとして、時事ネタやニュースを話してしまいがちですが、ただニュースの内容などを題材に話しても会話が上滑りしてしまいます。
なので、例えば台風が来たあとであれば、「今回の台風、ゴーゴーと風がすごくて、ヒヤヒヤして夜も寝られなかったんですよ。。」
といった具合に、ニュースのネタでも、自分の体験にその時感じた気持ちをセットして話すと効果的です。
気持ちを伝える上で効果的なのが、オノマトペ(擬音)です。
ワクワク、ドキドキ、ドカンッ、パッ、など。。オノマトペを使うと気持ちが伝わりやすくなるし、会話自体が明るくなる効果もあります。
聞き方のルール
次に聞き方のルールーはつぎの2つ。
- 肯定して共感する
- 大きなリアクションで一緒に楽しむ
肯定して共感する
雑談は会話なので、もちろん相手の話もきちんと聞くことが大切です。
むしろ、相手にいかに気持ちよく話してもらえるかが雑談の良し悪しを決めるといっても過言ではありません。
聞くときのルールは先ほどの話し方のルールの応用になります。
つまり、
- 相手に「結論やオチを求めず」ひたすら「会話のラリーを続け」、「相手が気持ちを話すよう」に持っていく
だから、多少相手の話が間違っていようと、意見に違いがあろうと目をつむって相手の話を肯定し、共感します。
けして、否定したりアドバイスをしてはいけません。
「ですよねー」「それは大変でしたね」「マジっすか」「すごいですねー」などの言葉で肯定し共感します。
肯定されると人はどんどん気持ちを打ち明けるようになります。
否定とアドバイスは絶対にしてはいけない!
大きなリアクションで一緒に楽しむ
肯定して共感するとともに、大きなリアクションをいれて一緒に会話を楽しみます。
会話のラリーのことを考えて、相手の話を引き出そうと質問やあいづちしなくちゃなんて考えると、自分が疲れて気詰まりな思いをしてしまいます。
雑談なんて話が続けば何でもいい、ある程度手を抜いて自分も楽しまなきゃです。
リアクションは大きく。
- 手をたたく
- 表情を変える
- 笑う
など、身振りや表情で気持ちを伝えましょう。
そうすることで更に相手との気持ちが近づきます。
まとめ
「超雑談力」では紹介した基本ルールをはじめ、雑談に使える36個の実践テクニックが分かりやすく解説されています。
- 「趣味は何ですか?」ではく、「最近ハマっているものありますか?」と尋ねる
- 「なぜ(Why)?」ではなく「どう(How)?」と状況や気持ちを尋ねる
- 会話の中で「Aさん」「鎌倉」などあだ名や固有名詞を使う
などなど。
実際に僕も、商談相手との雑談で「最近ハマっているものありますか?」の質問でうまく話が弾みました。
ざっと読み流して、いくつか覚えて、今日はこのテクニック使ってみようかなってノリでやるとおもしろいですね。
ぜひ一度読んでほしい一冊です。
「超雑談力」は、Amazonの読み放題kindle unlimitedで読むことができます。
また、Audibleで聞き流すこともできますよ。