ダイエットの目的!「体重を○○kg落とす!」
このような目的設定でダイエットをしていませんか? じつはそこには危険な落とし穴が潜んでいます。
今回の記事では、ダイエットの本来の目的を明確にしてダイエットを成功させる秘訣についてお話しします。

ダイエットとは
ダイエットというとどうしても体重を落とすことが目的と捉えられがちですが、「ダイエット」=「痩せる」ではありません。
ダイエットとは「運動や食事制限などをとおして健康的な身体に改善すること」が本来の目的となります。
健康的な身体に改善するために「痩せる」ということが非常に大切な要素になっているのは間違いありませんが、「痩せる」こと自体が目標ではないということをしっかりと認識することが健康的なダイエットの成功への第一歩となります。
健康とは
健康とはどのようなことをいうのでしょうか?
WHO(世界保健機関)の定義では「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」(日本WHO協会訳)とあります。
肉体的、精神的、社会的、この3つが欠けることなく良好な状態にあってはじめて「健康」であるといえます。
例えば急激なダイエットで体重を無理やり落としても身体の栄養状態が悪ければそれは健康な状態ではないでしょうし、再び太る事への恐怖感から食事ができなくなるような状況に陥れば精神的にも不健康な状態になってしまいます。
運動をすることで、階段の上り下りで息切れすることが軽減されたり、食事制限することで肥満指数が良好な状態に近づいたり、ダイエットをとおして社会に参加するようになったり、常に健康を意識することがダイエットを進めるうえでの大切な要素になります。
「痩せる」は健康になるための手段のひとつ
冒頭で「ダイエット」=「痩せる」ではないと言いましたが、「痩せる」が健康になるためのひとつの手段であることは間違いありません。
しかし、数ある手段の中のひとつに過ぎないということを忘れてはいけません。
「健康的な身体に改善する」がダイエットの本来の目的なので、ダイエットでいうところの「痩せる」は「健康的な体形に近づける」と考えましょう。
どうしても体重の指標が欲しい場合は、健康診断で使われているBMI(body mass index)で算出される適正体重を利用しください。目安もなく体重を減らすことに集中しすぎると、病的なまでに体重を落としてしまうという間違いをする可能性があります。
では、「健康的な体形に近づける」とはなんでしょうか?
それは、見た目に健康的と感じる体形に近づけるということです。 えっ?と思われるかもしれませんが、ダイエットを進めるにおいて見た目の評価が非常に大切になります。※ただし、この場合の見た目の評価は自分でおこなう評価で他人の評価ではありません。
同じ身長、同じ体重であっても人それぞれ体形が違っています。それは、骨格や筋肉の付き方、脂肪の付き方が人それぞれ違うからです。ですので、見た目に健康的な身体になっているかどうかを評価することが大切になってくるというわけです。
そして、評価するためには目標となる体型が無くてはいけません。自分がキレイだな、健康的だなと感じるモデルさんの体型を目標にしましょう。
その目標に近づくための手段の一つとして「痩せる」があり、「体重」や「体脂肪率」などの目安があります。
現在の自分が目標に向かって進んでいるのか、停滞しているのか、逆行しているのか、それを知るために「体重」や「体脂肪率」を利用します。そして最終的な評価は見た目でおこないます。
これが、健康的なダイエットを成功させる秘訣になります。
ダイエットした結果どうなりたいか?
ダイエットの本来の目的は「運動や食事制限などをとおして健康的な身体に改善すること」と言いましたが、それは根本にある大前提で、では今からダイエットを始めようとするときにそんな堅苦しい大雑把な目的だとモチベーションが上がらないですよね。
ダイエットをスタートするにあたってはこの大前提を踏まえたうえでもっとモチベーションの上がる目的を設定しましょう。
目的はできるだけ具体的なほうがいいです。
ダイエットした結果どうなりたいですか?
「お気に入りの服が着られるようになる」
「彼氏にキレイになったねって言わせる」
「好きな人に告白する勇気を手に入れる」
「オーディションに合格する」
などなど、前向きなモチベーションあがる目的を設定しましょう。
そして、
「ウエストを5cm細くする」
「まずは2週間で体重を1kg減らす」
「体脂肪率を20%台にまで減らす」
など、目的達成のために必要であろう指標が目標になります。
「痩せる」はこの目標の部分になります。
このように「目的」と「目標」を明確に設定して進めることもダイエット成功の秘訣です。