どうして自分はいつも他人の顔色をうかがってしまうんだろう？
もっと自分に自信を持って、自分らしく生きたい！
あなたは今、こんな風に悩んでいませんか？
もし少しでも心当たりがあるなら、アドラー心理学があなたの人生を好転させるきっかけになるかもしれません。
今回は、そんな悩めるあなたのための「心の処方箋」ともいえるアドラー心理学と、その魅力を手軽に学べるおすすめの入門書を厳選してご紹介します。
この記事を読み終える頃には、きっと「この本、読んでみたい！」と思える一冊が見つかり、人間関係の悩みを軽くするヒントが得られるはずです。
そもそも、アドラー心理学って何？
「アドラー心理学って、なんだか難しそう…」と感じる方もいるかもしれませんね。
しかし、その考え方は驚くほどシンプルで、私たちの日常にすぐに活かせるものばかりなのです。
ここでは、アドラー心理学の核心となる3つのポイントを、具体例を交えながら分かりやすく解説します。
1. すべての行動には「目的」がある（目的論）
アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、未来の「目的」が現在の行動や感情を作っていると考えます。
例えば、人前で話すのが苦手な人がいたとします。
一般的には「過去に大勢の前で失敗したトラウマが原因だ」と考えがちです。
一方で、アドラー心理学では「人前で恥をかきたくない、注目されたくないという目的があるから、緊張という感情を作り出している」と捉えるのです。
原因を探して過去を嘆くのではなく、自分の「目的」に気づくことで、未来への一歩を踏み出しやすくなります。
2. それは「誰の課題」か？を切り分ける（課題の分離）
人間関係の悩みのほとんどは、自分と他人の課題をゴチャまぜにしてしまうことから生まれます。
そこで重要になるのが「課題の分離」です。
例えば、あなたが上司に正当な意見を伝えたとしましょう。
それに対して上司が不機嫌になったとします。
この時、「自分が余計なことを言ったからだ…」と悩む必要はありません。
- 意見を伝えること → あなたの課題
- その意見を聞いてどう感じ、どう反応するか → 上司の課題
このように、他人の感情や評価は「他人の課題」であり、自分ではコントロールできないもの。
そこに踏み込まないだけで、心の負担は驚くほど軽くなるのです。
3. すべての人は「仲間」である（共同体感覚）
他者を「敵」ではなく「仲間」だとみなし、そのコミュニティ（家庭、職場、地域社会など）に貢献できていると感じることが、幸福の源泉だとアドラーは言います。
これは「自己犠牲」とは違います。
「自分は誰かの役に立っている」という主観的な感覚（貢献感）を持つことが大切なのです。
例えば、職場で同僚の仕事を手伝って「ありがとう」と言われること。
これも立派な共同体感覚に繋がります。
アドラー心理学の入門書を読む3つのメリット
では、アドラー心理学の入門書を読むと、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか。
- 人間関係のストレスが劇的に減る 課題の分離を実践することで、他人の言動に一喜一憂しなくなります。
- 自己肯定感が高まり、自分らしく生きられる 他人からの承認を求めるのではなく、自分で自分を認められるようになります。
- 子育てや部下の育成にも応用できる 褒めるのでも叱るのでもなく、勇気づける関わり方ができるようになります。
【厳選】失敗しない！アドラー心理学のおすすめ入門書5選
お待たせしました！ここからは、数ある本の中から「これなら間違いない！」と自信を持っておすすめできる入門書を5冊、ご紹介します。
1. まずはコレ！社会現象を巻き起こした不朽の名作『嫌われる勇気』
【こんな人におすすめ】
- アドラー心理学に初めて触れる人
- 活字は苦手だけど、物語なら読める人
- 人間関係の悩みの根本原因を知りたい人
もはや説明不要の大ベストセラーですね。
アドラー心理学を「哲人」と「青年」の対話形式で解き明かしていくスタイルが画期的で、まるで物語を読んでいるかのようにスラスラと内容が頭に入ってきます。
「承認欲求を捨てなさい」「すべての悩みは対人関係の悩みである」といった、衝撃的でありながらも的を射た言葉の数々に、きっと世界を見る目が変わるはずです。
「アドラー心理学の入門書で、まず一冊だけ選ぶなら？」と聞かれたら、迷わずこの本をおすすめします。
▼あなたの人生を変える一冊になるかも
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
2. 読むだけでは終わらせない！実践編『幸せになる勇気』
【こんな人におすすめ】
- 『嫌われる勇気』を読んで、さらに学びを深めたい人
- 理論だけでなく、具体的な行動の仕方を知りたい人
- 愛すること、自立することについて考えたい人
『嫌われる勇気』の続編にあたるのが、こちらの『幸せになる勇気』です。
前作が「地図」だとしたら、今作は実際にどう歩いていくかを示す「コンパス」のような存在。
どうすれば「愛し、自立し、人生を選ぶ」ことができるのか。
教育現場での実践を例に、より具体的なステップが語られます。
アドラー心理学を本当の意味で自分のものにしたいなら、必読の書と言えるでしょう。
▼「どう生きるか」の答えがここに
幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え2 [ 岸見一郎 ]
3. 実践ストーリー！『もしアドラーが上司だったら』
【こんな人におすすめ】
- 同期との差に焦り、「やらされ仕事」に疲弊する人
- 仕事や人生に対し、漠然とした不安や焦燥感を抱いている人
- 自分の価値を「成果」や「能力」だけで測ってしまう人。
この書籍は、現代のビジネスパーソンが抱える「静かな絶望」とも言える苦悩に焦点を当てています 。
特に、同期との比較による劣等感や、「やらされ仕事」に疲弊している状態にある人におすすめです。
▼スキマ時間で人生が変わるヒントを
4. より深く、正しく理解したいあなたへ『アドラー心理学入門』
【こんな人におすすめ】
- 『嫌われる勇気』の著者による、より詳しい解説を読みたい人
- 対話形式ではなく、体系的にアドラー心理学を学びたい人
- アドラー自身の言葉や思想の背景を知りたい人
『嫌われる勇気』の著者の一人である岸見一郎先生が、アドラー心理学の全体像を平易な言葉で解説した一冊です。
「劣等感」「ライフスタイル」など、重要な概念がより丁寧に解説されています。
対話形式ではなく、オーソドックスな解説書なので、知識としてしっかりと身につけたい知的好奇心旺な方には、こちらが最適かもしれません。
▼アドラー心理学の「教科書」ならコレ
アドラー心理学入門 よりよい人間関係のために （ベスト新書） [ 岸見 一郎 ]
5. 具体的なシーンでどう使うかが分かる！『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』
【こんな人におすすめ】
- 職場の人間関係に特化して悩んでいる人
- 「勇気づけ」の具体的な方法を知りたい人
- リーダーやマネージャーの立場にいる人
マンガ形式ですが、特に「職場」というシチュエーションでアドラー心理学をどう活かすかに焦点が当てられています。
内気な主人公が、アドラー心理学を実践することで、ダメダメだったチームをまとめ、プロジェクトを成功に導くサクセスストーリー。
部下や後輩への接し方、チームビルディングのヒントが満載です。
▼仕事の悩みを解決するヒントが満載
まとめ：最初の一冊が、あなたの未来を変える
今回は、人生を力強く生きるためのヒントが詰まった「アドラー心理学」と、その世界への扉を開いてくれるおすすめの入門書をご紹介しました。
- 手軽に世界観を知りたいなら → 『嫌われる勇気』
- 活字が苦手なら → 『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』
- 実践・応用したいなら → 『幸せになる勇気』『もしアドラーが上司だったら』『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』
- じっくり体系的に学びたいなら → 『アドラー心理学入門』
どの本にも共通しているのは、アドラー心理学が過去の原因にとらわれず、未来を自分の手で切り開いていくための「勇気の心理学」であるということです。
本を読んで、ほんの少し考え方を変える。
そして、小さなことから行動に移してみる。 その一歩が、あなたの人間関係を、ひいては人生そのものを、より豊かで幸せなものに変えていくはずです。